キャバクラに限らず、ナイトワークはかなり特殊な仕事です。
なのでどれだけ情報を集めてからボーイになったとしても、必ずと言っていいほど「こんなはずじゃなかった…」と思うことが出てきます。
この記事では、ボーイとして夜の世界に飛び込んだ僕が、「こんなはずじゃなかったのに」と感じた経験を共有したいと思います。
ぜひ参考にして、僕と同じ目に合わないようにしてください。
自分の想像している仕事とかけ離れていた
僕は実際にキャバクラで働き出すまでは、「ボーイなんて簡単だろう」と高を括っていました。
お客さんをテーブルに案内して、ちょっとお酒を作ったら後はキャストが接客しているだけだと思い込んでいたからです。しかし実際は、想像とは全く違いました。
とにかくやることだらけで本当に忙しく、毎日毎日限界ギリギリまで働くことになりました。
このサイトの他の記事でも紹介したように、ボーイの仕事はかなりの激務です。
キャストからは常にハンドサインが飛んできますし、先輩や上司からもひっきりなしに指示が入りますし、疲れてきたせいで対応が少しでも雑になると、目ざといお客さんからは的確にクレームが入ります。
そして最も辛かったのは、泥酔したお客さんの対応です。
もう会話が通じない状態で、吐き続けているお客さんをなだめながら退店してもらわなければいけません。
入店して最初の2ヶ月くらいは、常に仕事を辞めることを考えてしまうくらい後悔していました。
バイト先のお店選びで後悔
僕は複数のキャバクラでボーイを経験しています。
その中でも2つ目のお店に勤めていたときは、本当に入店したことを後悔しました。
そのお店は管理がいい加減な上、法令を遵守する気持ちが一切ない地雷店で、トドメに異常なまでに拘束時間が長かったのです。
まず出勤は昼の12時頃。そんな早くに出勤して何をするのかというと、特に内容を感じられない無意味なミーティングです。
まず最初に当日の売上目標として必達の数字を伝えられるのですが、明らかに不可能な数字です。その後前日の目標が達成できなかったことに対して、3時間以上ひたすら詰められます。
解決する方法を話し合ったり、みんなで知恵を出し合ったりするようなこともなかったので、売上を上積みすることなどできるわけがありません。
無意味なミーティングから解放される頃には、時間はもう16時をまわっていました。
さらにそのお店の客層はかなり悪く、毎日トラブルが絶えません。
今思うと、いい加減な運営をしているお店に、筋のいいお客さんが集まってくるわけがないので、当たり前だと思います。
そして最悪なのが、何かと理由をつけては給料を天引きしたり、不払いが続くのです。
キャバ嬢と仲良くなれると思っていました……
これは完全に僕の勘違いだったのですが、ボーイになってもキャストの女の子と仲良くはなれませんでした。
当然仕事上の会話はしますし、お店のイベントで飲みに行ったりすることもあります。でもプライベートで仲良くなることはありません。
僕があまりモテない方だからというよりも、僕が抱いていた「キャバ嬢への幻想が打ち砕かれてしまった」ので、キャストの女の子たちへの興味がなくなってしまったのだと思います。
キャストの仕事は女を売ることで、お客さんへの態度は99%演技だと頭ではわかっているつもりだったのですが、バックヤードに控えている彼女たちの様子を目の当たりにすると、僕が持っているイメージはまだまだ甘かったと痛感しました。
お陰でキャバクラに遊びに行こうという気持ちがなくなりました。
人との付き合い方が変わってしまいました……
僕が1番後悔したのは、人との付き合い方が変わってしまったことです。
キャバクラは一般的な会社とは違い、夕方から深夜が仕事の時間になります。
そのせいで普通の会社に勤めている友人と時間が合わなくなり、一緒に遊びに行ったり、旅行に行ったりすることができなくなりました。
初めのうちは多少無理をしてでも時間を合わせるように頑張っていたのですが、互いの生活時間が全く違うので、どちらかが無理をすることになります。
その結果、ほとんどの友人とは徐々に疎遠になってしまいました。