「ボーイは夜の仕事なのでかなり稼げます!」というキャッチコピーを、目にしたことがある人は結構多いんじゃないでしょうか。
「店長なら年収1000万円も夢じゃない!」、「ボーイで成り上がる!」あたりのキャッチコピーも鉄板ですね。
ある程度適性は必要ですが、キャバクラの過酷な仕事に食らいついていくことさえできれば、ボーイはかなり稼げる仕事です。事実僕はそれなり以上には稼いでいます。
でも実際にボーイをしている友達や知り合いがいない人にとっては、「本当にボーイが稼げる仕事なのか怪しい」と思ってしまうのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、具体的な金額を出しながら、ボーイの給料事情を紹介したいと思います。
ボーイの給料は時給制?
ボーイの給料体系は、役職が付いているかどうかによって、時給制だったり月給制だったりします。
入店して間もないアルバイト扱いのボーイは当然時給制です。入店したお店の売上や、お店を構えているエリアによって多少差はあります。
具体的な平均の金額を出すとするなら、キャバクラボーイの時給の相場は1,500円程度です。地方に行くと1,200円〜1,300円というエリアもあるようですが、他のアルバイトと比較して高時給なのは間違いありません。なので、しっかり稼ぎたい大学生のアルバイトにはかなりおすすめです。
参照:https://www.root-hq.com/lists?sp=1 キャバクラボーイの求人一覧
そして仕事に慣れてくると、社員として雇ってもらえるようになります。社員になれば月給制に移行しますし、給料自体もかなり上がります。アルバイト時代の評価にもよりますが、25万円〜30万円あたりが相場です。
またボーイはとにかく出世するのが早い職業なので、真面目に働いて結果を出していれば、すぐに社員のお誘いをもらえると思います。
僕が勤めているお店でも、まだ大学生なのに社員待遇になった子がいます。彼が社員になってすぐの月給は30万円。平社員を飛ばして一気に主任に大抜擢されました。
ですがこの金額はまだまだ序の口。マネージャー、店長と順調に出世すると、さらに高待遇になっていきます。
マネージャークラスになると50万越え!?
ボーイや主任が次に目指す役職はマネージャーです。
マネージャーになると、かなり仕事の内容が変わってきます。平社員や主任は、基本的に店舗運営の雑用面が仕事の中心ですが、マネージャーの仕事は人事と企画が中心です。
新人キャストに接客の基本をレクチャーしたり、指名や同伴の取り方なども指導します。さらにキャストの勤怠管理やメンタルケアといった、管理能力を問われるセンシティブな業務も担当することになるので、最近は面倒見のいい元キャストをマネージャーとして使っているお店も増えているようです。
このマネージャーの月給ですが、50万円を優に超えてきます。今僕はマネージャーとして仕事しているのですが、月給は60万円程度です。
今の僕の年齢は26歳です。同年代の中ではかなり稼いでいる方だと思います。どうでしょうか。マネージャークラスでも結構夢のある金額ではないでしょうか。
なんだかんだ自分はボーイに向いてる?かどうかっていうのも大きな要因だと思います。
キャバクラ店長になれたら夢の100万円越えもいけるかも!?
マネージャーも十分に高待遇なのですが、店長にまで出世するとさらに月給が上がります。
僕が勤めているお店の店長の月給は、大体120万円程度だそうです。年収換算で1,500万円程度ですね。店長は今年で34歳です。
しかし店長が担当する仕事内容はかなり幅広く、その金額に見合ったハードさと言えます。
まず店内の全てのスタッフの管理や指示出し、売上アップのための企画の立案、キャストの募集や面接はすべて店長の担当業務です。さらにマネージャーの仕事も一通りこなしながら、手が空いたらホールにも出てきて接客をしています。
店長を見ていると「一種の超人か何かなんじゃないか?」と思ってしまうほどよく働いています。
全てのお店の店長がこれくらいハードに働いているわけではありませんが、出世したら仕事が楽になるのではなく、やるべき仕事が増えると考えたほうがよさそうです。
給料とは別にもらえるものはある?
勤めているお店によって割合は違いますが、ボーイにもキャストの女の子と同じようにバック(歩合給)があるのです。
ボーイとして出世をしていくと、何人かのキャストを担当することになり、そのキャストたちが作った売上の何割かがバックとしてボーイにも支給されます。
例えば、キャバ嬢が月に500万円売り上げた場合、ボーイには50万円がバックとして支給されるといった具合です。
またボーイもお客さんを接客する機会が多いのですが、そのお客さんに気に入ってもらえると、何かの節目や誕生日にプレゼントをいただけることがあります。
僕も時計とスーツ一式、ベルトと革靴を誕生日にいただいたことがあります。どのアイテムもかなりの高級品ばかりでしたので、非常に恐縮してしまいました。
でも何よりも嬉しかったのは、そのお客さんからいただいたお言葉です。「いつも君が気を回してくれているから気持ちよく飲ませてもらってます。本当にありがとう」というお言葉でした。
もちろんお金も重要ですが、こうした心の交流があるのもキャバクラの一面です。